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冠を持つ神の手二次創作ブログ。主に双子。とりあえず双子。ネタバレ注意。
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人気投票始まりましたね!うおおー!!
私は宣言通りティントアとルージョンに貢ぎます。いやでもレハト様にも票を捧げたい。
そして甘党組はマイナーと気付きつつ貢ぐ。貢ぐ。双子にも貢ぐ。
最終的な結果が楽しみすぎます。わくわく。

そして今日は珍しく文章です。相変わらず私は文章が下手です。気付いてた。

・読みにくいです。大人しく絵描いてりゃよかった。
・『ルージョン愛情A』END後のSSです。
・メイン(語り手?)がオリジナルキャラです。子供です。
・レハトがルージョン大好きです。いつものこと。

以上の条件が「平気だぜ!」って方は続きへどうぞ!







私は成人礼をしに神殿に向かう人々を10回程見ただけの、まだ幼い子供だった。
喜怒哀楽のどの感情よりも好奇心が勝って、どんなことにも挑戦したい年頃だ。
遠くの町にゆきたい。空の向こうにゆきたい。海の果てにゆきたい。
・・・どの願いも自分一人の力ではどうしようもなかった。
以前、せめて遠くの町にゆこうと思って歩き出したものの、少しの時間歩き続けたら疲れるわ足は痛いわお腹は減るわで散々だった。
鹿車に乗ったりどこかの宿に泊まったり食料を買ったりする金は、子供の私は勿論のことながら持ち合わせてはいなかった。
だからと言って親に告げれば金をくれるはずもなかった。だから、その時は諦めた。

その、ほんの数週間後。朝、顔を洗いながらふと考えた。
家から少し歩いた所にある、森。
迷い込んだ者は1人も出て来れないと噂の、深い森。
そこには何があるんだろう。
奥の、奥の方に、もしかして洞窟があって、
その中を進んでいくと、掠れた文字が書いてある大きな石があって、
もっと奥に進んでいくと、大きくて彫刻がたくさん施されている扉があって、
そこを石に書いてあった呪文を唱えながら開くと、金銀財宝が眠っているんじゃないだろうか!
その財宝は半分自分のものにして、半分あの緑の髪の王様に献上しよう。
私をとても、とても偉くしてくれるかもしれない。そしたら、もっと遠くに。空に、海に行けるかもしれない。

そんなことを頭の中でもやもやと考えていると、もう居てもたってもいられなくなった。

―――森に行こう!

少しの食料を持って、私はその日の内に森に出かけた。

まだ昼ぐらいだと言うのに、森は暗かった。
何度も木の根に足をつまずきかけ、くねる道をひたすら歩いていると、以前遠くの町に行こうとした時よりもくたびれた。
こんなに短距離だというのに。こんなに短時間だというのに。
我慢できずに背負った鞄を開き、中に入っている平パンを頬張る。
そして頬張りながら、またひたすらに歩いていった。

森は、優しくなかった。
洞窟の入り口は今の所全く見当たらない。ひたすら続いてゆく木々。
時々足を這い上がってくる虫にぶるりと背筋を震わせたり、木の枝の上に止まっている小鳥に石を投げたりしていると、木と木の隙間から見える空は、だんだん日が暮れ始めていた。
・・・どうしよう。
今にも泣き出しそうだった。
遠くの町に行こうとした時は、周りに人が歩いていた。帰り道は、聞けた。
それにほとんど一本道のようなものだったから、頑張れば自分一人でも帰れた。

今は、森だ。
道なんてあって無いようなもので、周囲には木しかない。人は居ない。
気が付くと頬を涙が伝っていた。
どうして先のことを考えなかったのだろう。今夜のご飯を私は食べれない。
明日も、明後日も。母と父の微笑みを見れない。抱きしめてくれる人も撫でてくれる人もここには居ない。
両親の心配している顔はあまりにも容易く脳裏に浮かんだ。だから、だからこそ、切なくて悲しくてたまらなかった。

ぼろぼろと泣きながら、うつむきながら、それでも歩き続ける。
すると、地面の草が途切れつつあるのに気づいた。
思わず顔をあげると、そこは少し開けた空間だった。空間の中心にあるのは、家。
ぽつんと、一軒だけ、そこには何の変哲もない家があった。
その家から出てくる、一つの、人影。

「・・・あれ?」

男性。成人して1~2年ほどしか経っていないくらいの。
私は自分の目が丸くなっているのが自分でもわかるほどに驚いていた。

「うあっちゃー、どうせ平気だろうと思って結界解いちゃってたんだった。まさか本当に人が来るとは・・・」

頭の中が真っ白だった。
何か色々言っている男性を見つめながら、状況を整理することに必死になった。
すると男性はこちらに近寄ってきて、しゃがみ、ぽんと私の頭の上に手を乗せた。
大きな手だった。

「まあ子供だしいいか。君なんでこんな所にいるの?家出?」

驚きを隠せないまま、私は答えた。

「森に、入ってみたくて。宝物、あるかなって。」

「あー、そういうのは期待しちゃ駄目だよ、この森びっくりするほど何もないから。」

へらへらと笑いながら男性は答える。
この男、何者なんだろう。

「お兄さん、なんでこんなとこ住んでるの?」

「んー、お兄さんの恋人がここに住んでるから。お兄さんも一緒に住んでるの。」

「お兄さん、奥さんがいるの?」

「うーん、奥さんって言っていいのかなあ。」

私の頭から手を降ろし、唸りながらわざとらしく悩む仕草をする。
そして仕草を終えて顔をあげ、私を見つめながら提案してくる。

「・・・んじゃまあ、森の出口のとこまで送っていくよ。ただの探索のつもりなら、お家に帰れないと困るでしょ」

「!・・・本当!?ありがとうお兄さん!」

本当に、運が良かったとしか言い様がない。
何度も何度もお礼を言って、歩き出す男性の後ろをついていった。
沈黙が続くのもなんだかもどかしいので、歩きながら少し雑談をする。

「お兄さん、お仕事とかしてないの?」

「んー、してるようなしてないようなー。」

「えー、なにそれ。わかんない。」

「じゃあ内緒。」

「・・・。お兄さんこんなとこに住んでて大変じゃないの?」

「愛の力で大丈夫。」

「ふーん。仲良いんだ。」

「そ、すっごく仲良い。可愛いんだよ、お兄さんの恋人。」

「そうなんだ。こどもは?いないの?」

「今のとこいなーい。でもこれからもいないかも。」

「へえ。赤ちゃんかわいいのにな。私は弟居ないんだけど友達に弟出来て、前に会わせて貰ったんだ。すっごい可愛かったよ?」

「へー、そう。いいねえ。まーでもいいさ。お兄さんは恋人がもう可愛くて可愛くて、もうそれで可愛さは充分。」

「うえーキザー」

「えー?」

そんな会話をしばらく続けていると、男性は不意に振り返って私を見た。

「さ、ここから真っ直ぐ行けばすぐ出口だから。お兄さんはここから先は行けないんだ。」

「え・・・!」

前を見ると、段々と木は途切れ途切れになっていた。出口だ。

「じゃあね。・・・あ、今日起きたことは誰にも言っちゃいけないよ。誰にも。」

「え?・・・う、うん、わかった。あの、お兄さんありがとう。本当にありがとう!」

疑問に思いながらも喜びがその上をゆき、男性を追い越してとたとたと走り出す。
そして、気づく。

「・・・あ、お兄さん、名前・・・」

振り返る。
しかし、そこにはもう男性の姿はなかった。
辺りを見回す。が、やはり居ない。
首を傾げる。
けれど帰りたくてしょうがなかったので、すぐ出口に向かって走り出した。

森を出ると外はすっかり暗く、家に帰ると両親にたっぷりと怒られた。
こうして、私のささやかな旅は終わりを迎えたのだった。










「ねえルージョン、今日さあ、子供が家の前まで来てたんだー」

「・・・はあ!?ちゃんと口止めはしたのかい!?」

「したしたちゃーんと最後にした!」

「そうかい。なら良い。けど、ちゃんと気をつけなきゃ駄目だろう?もしも来たのが子供じゃなくて王城の人間だったらどうするつもりだったんだ。それに・・・」

ぶつぶつといつも通りなにやら呟いているルージョンを、レハトは軽く受け流す。

「まあまあ、これからは気をつけるよ。へっへールージョン心配性ーかっわいー」

「・・・っお前は本当にうるさいね!」


森の中は、今日も平穏に満ちている。



 

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