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かもかてとは全然関係ない小説?なんですが、
なんかフォルダの中にあったので晒してみるよ。オリジナルです。
■
『それ』は部屋に飾ってあった。
部屋というには広い、その空間。
その中央に、『それ』は飾ってあった。
その部屋には毎日30人ほどの人間が集まる。
『それ』を見るために集まる。
観客の年齢は様々だ。
(けれど、高校生以上から社会人が多めなのだと周囲を見渡していて分かった。)
観客の職業も様々だ。
学生、公務員、教師、フリーター、医者、主婦、
とにかくたくさんの種類の人間が集まっている。
『それ』を登場させた物語を書く小説家も居た。
『それ』の肖像画を描く画家も居た。
ただ『それ』を眺めるだけの人間はたくさん居た。
その部屋には誰でも招きいれて良いようだった。
その部屋の話も、『それ』の話もいくらでもしていいようだった。
いつも知らない顔が増えたり、知っていた顔が減ったりしている。
けれど私達は互いに干渉はしなかった。話すこともなかった。
静まり返った部屋で、ただ『それ』を眺めるだけだった。
部屋には一つだけドアがあり、そこから自由に出入りができた。
しかし、その時間には終わりもあった。
たった5分ほどだけれど。
朝と夜の隙間に、そおっとそおっとその終わりは存在した。
その5分間、私達は部屋から追い出される。
追い出された私達はいつも通り生活している。
ただ、5分経てばまたいつでも好きな時に部屋に戻れる。
『それ』はいくらでも眺められるものだった。
ただ、『それ』の形状を、『それ』の様子を、言い表せと言われたら困るものだった。
何に似ているのか、例えてみればと言われてもわからない。
ただ、『それ』は中毒性があるかのように「いつも見ていたい」ものだった。
その部屋にはただ1つだけ禁忌があった。
それは、『それ』を盗むこと。
触ることは自由だった。
実際触っている人はいたし、私も『それ』を触ったことがある。
感触は、これもまた言い表せない。
ただ、はっきりと言ってしまえば、私はその禁忌を犯したかった。
『それ』を愛してしまったんだと思う。
他の人々に見られるのが、触られるのが、なんだかとてつもなく嫌だった。
自分の部屋に入れて、自分だけ眺めたかった。触れたかった。
なんかここで終わってたのでここで終わるよ!ぶっつけで書いたので続きとかなにそれ状態です。
文才を ください!
夜にも奇妙な物語みたいに斜め上なオチにしたいという欲望もありつつ、そんなセンスないのでベターなオチにしてしまいそうです。あちゃー
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